フィンランド政府は国有化を強化するため、ノキア社の株式3.3%を取得した。
国営企業であるSolidium Oyによる8億4,400万ユーロの買収により、フィンランドの勢力がネットワーク専門企業にさらに大きな影響力を及ぼすことになるが、意地悪な観察者ならもっと早くにそうなっているべきだったと言うかもしれない。
SolidiumのCEO、アンティ・マキネン氏はロイター通信に対し、「これは良い投資になると信じています。ノキアはフィンランド最大の企業であり、フィンランドにおける同社の株式保有率は比較的低いことを忘れてはなりません」と語った。
1998年から2007年の間、ノキアはフィンランドの年間GDPの約4%を占め、またこの北欧諸国の研究開発費の30%と年間輸出の約20%を占めていた。
スティーブン・エロップとノキアの没落を振り返る
続きを読む
この携帯電話メーカーの失策とその後の失墜については、よく知られている。アップルがフィンランド企業を便所に送り込むようそっと促した後、マイクロソフトが鎖を引いたのだ。
もちろん、昔のノキアにまだ愛着を持っている人にとっては、悲しい話はまだ続く。
ノキアの崩壊という鋭い左フックに続いて世界金融危機というアッパーカットが続き、フィンランド経済は過去10年間、動揺し続けている。
ノキアはそれ以来、事業の通信分野に注力してきたが、携帯電話市場は依然として同社にとって掻きむしらずにはいられない課題であり、ノキアブランドの携帯電話は、堅実なAndroid搭載端末と、少々ノスタルジックな奇抜さを併せ持つ形で中国から登場している。
ノキアの役員会入りを目指す動きについてはまだ言及されていないが、マキネン氏は、この投資の目的は「国内で非常に重要なこの企業における国内所有権を強化し、安定させること」だと述べた。
同氏はさらにこう続けた。「当社にとって魅力的なのは、同社の強力な市場ポジションと幅広い技術的専門知識の組み合わせです。」
フィンランド政府は、今回、その立場を維持するために何らかの影響力を行使できると期待していることは間違いない。®