したがって、誇大宣伝にもかかわらず、消費者向け 3D プリンターでプラスチックから実用的な銃を実際に作ることはできないということは、今ではかなり広く認知されています。
でもちょっと待って!ちょっと待って!「3Dプリント銃を実用的凶器にする可能性のある弾丸」が新たに発見された!マジかよ!
まあ。
設計者マイケル・クランリング氏による「.314アトラス」は、銃から発射される弾丸(弾丸)ではありません。これは、少なくともアメリカの「技術」メディア以外では、いわゆる「薬莢(カートリッジ)」です。通常の薬莢は、通常は薄い真鍮で作られた円筒形のケースで構成されており、その中に発射薬が封入されています。この薬莢が燃焼して高温のガスを発生させ、弾丸を銃身へと押し込みます。
ピストルのカートリッジ(突き出ている銅色の部分が弾丸)とピストル… 作者:Ken、CC 2.0 ライセンス
弾丸自体は薬莢の開口部に装填されます。薬莢の閉じた底部にはプライマー(キャップ)が収められており、撃針が当たると点火し、火薬を点火して発射します。
通常の真鍮製の薬莢は、膨張する火薬ガスを封じ込める強度がありません。薬莢は銃身に突き刺さった状態で鋼鉄製の薬室に差し込まれているため、その必要はありません。真鍮製の薬莢は、いわゆる「閉塞」の役割しか果たしていません。薬莢はガスの圧力で膨張し、薬室側面をしっかりと密閉することで、薬室からガスが逆流するのを防ぎます。
銃器に応じて、何らかの頑丈な金属機構によってカートリッジのベースがしっかりとチャンバー内に固定されているため、カートリッジは単純にチャンバーから後方に発射されるわけではありません。
これはつまり、高温の火薬ガスは逃げ場がなく、ぴったりとフィットした弾丸を銃身に沿って強大な力で突き刺すことを意味します。銃身のライフリングは非常にタイトにフィットしているため、弾丸が進むにつれて実際に切り込みが入り、弾丸がまっすぐ飛ぶ強力な回転を与えます。
銃身がしっかりと固定されているということは、膨張したガスが弾丸から漏れ出さず、弾丸に多くのエネルギーを伝えることができることを意味します。また、銃身内部で発生する高いガス圧に耐えられるよう、銃身自体も強固でなければなりません。
3Dプリントされたプラスチックで作られた銃では、これらの要素はほとんど機能しません。薬室は十分な強度がなく、銃身は十分な強度と気密性がなく、カートリッジベースを固定する機構も十分な堅牢性がありません。だからこそ、3Dプリントされた銃は役に立たないのです。