CloudianのSamurai S3搭載オブジェクトストレージ戦士

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CloudianのSamurai S3搭載オブジェクトストレージ戦士

日本を拠点とするオブジェクト ストレージの新興企業である Cloudian は、非常に大規模なハードウェア ビルディング ブロック上で実行される NFS/S3 アクセスの HyperStore ソフトウェアの社内名である Samurai によって、スケールアップおよびスケールアウト ストレージ分野に大きく進出しました。

HyperStoreは、オンプレミス要素とAmazon S3バックエンドを備えた分散オブジェクトストレージテクノロジーです。データは仮想ノード(vNode)内のバケットに保存されます。物理ノードごとに複数のvNodeが存在し、ノードはScalityのようなリング状に接続され、複数のデータセンターにまたがって配置されます。オブジェクトはセクションに分割され、vNodeにまたがって保存されるため、保護と耐久性が向上します。

既存のスケールアウト型アプライアンスHS1000およびHSA2000は、それぞれ3.5インチディスクドライブを12基搭載しています。HS1000は1Uシステムで、8コアのAtom C2750 CPUを搭載し、2TB、4TB、または5TBのドライブを搭載できます。より大型でフラッシュに最適化されたHS2000は、2U筐体に8コアのXeon E5-2600 v2プロセッサを搭載しています。HS2000はHS1000と同じディスクドライブを搭載していますが、300GB SSDを2基搭載しているため、よりパワフルなシステムとなっています。

大きな変化として、これら2つのシステムには、最大8基のμNode(Supermicroの物理マイクロサーバー)を搭載し、最大1.92PBまで拡張可能なFL3000という上位モデルが登場しました。このFL3000は、スケールアップとスケールアウトの両方の機能を備えたシステムです。

FL3000ベゼル

FL3000 マイクロサーバー シャーシ ベゼル

3Uサーバーシャ​​ーシに、μNodeあたり2基の480GB MLC SSDを搭載した8基のμNodeと、60基のディスクドライブを搭載した4Uディスク拡張シェルフで構成されています。ディスクドライブは、2TB、4TB、6TB、または8TBのSATA 7,200rpmです。μNodeあたり1つのディスクゾーン、シェルフあたり2つまたは4つのゾーンがあります。

SSDはHyperStore OSとCassandra(メタデータストア)で使用されます。CPUとディスクの比率を最適なレベルに保つために、3つのゾーンが用意されています。10TBのシングルドライブ*が今後登場し、この容量(300TBのゾーン)が現状の単一ノードサーバーではほぼ適切な上限です。

FL3000 コンピューティング μNode シャーシ (左) とディスク拡張シャーシの背面図

各μNodeは8コアのXeon E5-2640 v2 CPUで動作するため、ベースモデルのFL3000は、おおよそ8基のHSA2060(8 x 8コア、8 x 60TB)に相当します。μNodeには2種類あり、64GBのメモリを搭載し最大15基のデータディスクをサポートするFL3020と、128GBのDRAMを搭載し最大30基のデータディスクをサポートするFL3050があります。

以下は Cloudian のスケールアップとスケールアウトの図です。

FL3000_スケールアップとスケールアウト

FL3000スケールアップおよびスケールアウトスキーム

文字通り、FL3000マイクロサーバーシャ​​ーシ1台あたり、最小3台から8台のマイクロサーバーと、最大4台のディスク拡張シェルフ(最大1.92PB)を搭載できます。ラックには、フルスケールのFL3000(3.84PB)を2台搭載でき、最大100台のラック(384PB)まで拡張可能です。これは、どの基準から見ても驚異的な拡張性です。Cloudianは、200ノードのリング型テストに成功したと述べています。

すべてのシステム コンポーネントはホットスワップ可能であり、Cloudian によれば、ノード障害が発生した場合でもシステムのダウンタイムは発生しません。

Cloudianによれば、モジュラー設計により、将来的に新しい技術のサーバーやストレージを交換または追加することができ、フォークリフト式のアップグレードを回避できます。また、システムが自己負荷分散するため、データ移行も不要です。サーバーブレードを交換しても、SSD内のメタデータは新しいCPUボード用にそのまま保持されます。

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