投資会社のゴールデンゲートキャピタルが残りの株式を売却した後、クラウドERP企業インフォアはコーク・インダストリーズに買収された。
ニューヨークに拠点を置くインフォアは、7,100万人以上のクラウドユーザーを抱える6万8,000社の顧客を擁していると主張している。取引の金銭的条件は明らかにされていないものの、ブルームバーグは、この取引でインフォアの企業価値は110億ドル、優先株を含めると約130億ドルと報じた。
インフォア自体はまだ非公開企業で、新規株式公開(IPO)の候補だったが、コークが急遽同社の全株式を買収した。ERP大手のインフォアは、2019年1月にコーク・エクイティ・デベロップメント(KED)から15億ドルの投資を受けていた。KEDは2017年初頭にも20億ドルを投資しており、KEDはこれまでインフォアに40億ドル以上を投資してきた。
インフォアは2019年度の最新の決算発表(PDF)で、総売上高32億ドル、21.6%増を記録しました。サブスクリプション売上高は6億5,200万ドルでしたが、これは通期売上高のわずか3%増に過ぎません。インフォアによると、売上高の63%は保守とサブスクリプションによるものです。
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インフォアは2002年に設立され、CloudSuite製品を様々な企業に販売しています。顧客は航空宇宙産業、医療提供ネットワーク、一部のビール会社など多岐にわたります。また、世界銀行トップ20のうち17行も顧客に含まれています。
ゴールデンゲートキャピタル傘下の18年間、インフォアは2002年のわずか3,000万ドルから現在の水準まで売上高を伸ばし、従業員数も250人から17,200人に増加しました。しかし、2018年度から2019年度にかけては成長率は横ばいで、31億ドルから32億ドルに減少しました。
Infor は自らを「ERP ベンダーのトップ 3 の地位」と称し、Oracle や SAP などと同じグループに分類していますが、Microsoft も Dynamics 事業の成長を続ける中で、このことについて何か言うことがあると確信しています。
一方、コーク・インダストリーズは年間売上高約1100億ドルで、肥料からデータ分析まで多様な企業を所有しています。コーク傘下の企業は過去6年間でテクノロジー関連企業に260億ドルを投じており、インフォアを最も資本力のあるテクノロジー企業の一つに位置付ける計画です。
取引は2020年上半期に完了する予定です。®