1980年代の英国における家庭用コンピュータ革命の旗手、エイコーン社の従業員約400名が来月、同社創立30周年を祝うために集まる予定だ。
もちろん、オリジナルの Acorn はもう存在しないが、最終的に Acorn から発展した企業である ARM が、このコンサートを主催する。このコンサートは、かつての Acorn の本社に近いケンブリッジで開催される。
Acorn という名前は 1979 年まで使われていませんでした。同社は 1978 年に Cambridge Processor Unit (CPU) として設立されました。
Acorn の創立者である Chris Curry 氏と Hermann Hauser 氏が出席し、Atom、BBC、Electron といった 8 ビット マイクロへの懐かしさを味わうイベントに参加する予定です。
AtomはAcorn社が開発した5番目のマシンでしたが、商業的に初めて成功を収めました。Atomの成功をきっかけに、BBCは1980年代初頭にAcorn社と契約し、BBCのコンピュータリテラシー向上活動に繋がるコンピュータの開発を依頼しました。BBC Microのオーナーの中には、その後IT分野で成功を収めた人も少なくありません。
BBC Micro: Acorn を有名にしたマシン
それでも、BBC は若者にとっては高価すぎたため、エイコーン社は 1983 年に縮小版のエレクトロンを発売してこれに応えました。
残念ながら、Acornは1983年のクリスマス商戦期の需要を満たすにはElectronの生産数が少なすぎました。BBCはその後も大成功を収めましたが。この経験から学んだカリーとハウザーは、1984年のクリスマスまでにElectronを十分な量で供給し、一般消費者が購入できるようにしました。しかし、その頃には家庭用コンピュータを欲しがる人は皆Electronを所有しており、市場は暴落し、Acornは深刻な赤字に陥りました。
翌年2月、同社はイタリアの事務機器メーカー、オリベッティに買収され、1990年代後半まで同社株を大量に保有していました。その後、エレメント14へと変貌を遂げました。その9年前、エレメント14は、エイコーンのBBC Microの後継機であるアルキメデス向けに開発されたRISCプロセッサに注力するため、ARMをスピンオフさせていました。エレメント14も、他社にライセンス供与する技術を生み出す企業へと変貌を遂げました。
1994年に設立されたセットトップボックス事業は、エレメント14がモルガン・スタンレーに買収された後、ペイス社に売却されました。エレメント14はDSP事業も展開していましたが、経営陣はエレメント14の名称とともにモルガン・スタンレーから買い戻しました。翌年、同社はブロードコムに買収されました。
同窓会への参加を希望する元 Acorn スタッフは、Acorn Reunited にアクセスして詳細を確認してください。
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