英国の通信ネットワークからファーウェイを排除するのは困難な課題だと、ボーダフォンとBTの幹部は昨日の午後、下院防衛小委員会で語った。
ボーダフォンの最高技術責任者スコット・ペティ氏は、既存の5G NSA(非スタンドアロン)展開は、4G、3G、2Gなどの基盤となるレガシーネットワークと「密接にリンクしている」と述べた。
「5G基地局を展開するにあたり、ファーウェイ製の4G基地局を他社製品に切り替えなければなりません。これにより、ネットワークに混乱が生じ、5G展開計画におけるコストも増加します」と同氏は述べた。
「2027年の決定には満足しています。これにより、ネットワークに大きな混乱をきたすことなく交換する時間が得られ、OpenRANエコシステムを開発できるようになります。」
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BTの最高情報責任者(CTIO)ハワード・ワトソン氏も証言し、元国営通信会社は「明確な方針」と2027年の期限を「歓迎」し、これにより同社は1月初めに既存のファーウェイ製5G RANコンポーネントの交換に割り当てた5億ポンドの予算を守ることができると述べた。
BTとEEの既存4Gエッジネットワークの3分の2は、現在ファーウェイ製の機器で稼働しており、物議を醸しているこの中国企業はコアネットワークにも電力を供給している。ワトソン氏は小委員会に対し、BTとEEはファーウェイ製のコアコンポーネントの撤去を積極的に進めていると述べた。
BTも同様に、5Gネットワークにおいてファーウェイの影響を受けている。「先ほど説明したように、BTは非スタンドアロン型であるため、既存の4Gコアを利用しています。同様に、4G機器の基盤となる供給元が既存であるため、当社の5Gネットワークの大部分はファーウェイ製ですが、ノキア製も利用しています」と同氏は付け加えた。
デジタル・文化・メディア・スポーツ省が18カ月にわたるサプライチェーン見直しを経て1月に策定したガイドラインを満たすため、BTは2023年までにその数を35%まで削減する必要があり、ファーウェイの完全排除は2027年を予定している。ワトソン氏は、こうした「高リスク」機器の多くは都市部に設置されていると指摘した。
Vodafoneは、SingleRANキットの3分の1をHuawei製コンポーネントが占めているため、頭を悩ませる問題は少なくなるだろう。残りはEricssonが提供している。同社のコアネットワークは、Ericsson、Cisco、Nokiaなど複数のベンダーのコンポーネントで構成されている。®