ネット上で「Vigilance」というハンドルネームで知られる19歳の男が、ミネソタ州セントポールの地方裁判所で、州が運営するサーバーに侵入し妨害した疑いで起訴された。
ミネソタ州の米国検察局によってキャメロン・トーマス・クロウリーとして特定されたビジランスは、保護されたコンピュータに故意にアクセスして損傷を与え、個人情報を盗んだとして、5件の起訴状で5月22日に大陪審によって起訴された。
容疑は火曜日に公表された。
Vigilance(@TheeVigilance)という名前に関連付けられたTwitterアカウントは、攻撃の根拠を次のように説明している。「ミネソタ州セントアンソニーの警察官、ジェロニモ・ヤニェスの無罪判決に対する報復が目的だった」
ヤネスは2016年に交通停止中にフィランド・カスティール氏を7回発砲し射殺した罪で過失致死罪で起訴された。2017年6月16日、ヤネスは全ての容疑から無罪となり、セントアンソニー警察署からも釈放された。
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警察によるカスティールの射殺事件が広く注目を集めた理由の一つは、カスティールの恋人ダイアモンド・レイノルズさんが、事件後の模様をフェイスブック・ライブで配信した(視聴注意、不快な内容です)。
ヴィジランスはツイッターとゴーストビンに投稿した声明で、ミネソタ州でのハッキング攻撃は裁判所の判決を受けてのものだったとし、「私はミネソタ州の大規模な標的を攻撃したが、その目的はただ一つ、元警官ヤネスの無罪判決に対する報復だ」と述べた。
皮肉なことに、さらにこうも書かれている。「FBIが私を捜査することになった。私は自分の身元が安全であると確信している。」
Twitter経由のVigilanceは、ミネソタ州の政府ポータル(MN.gov)とミネソタ州立大学ムーアヘッド校へのハッキングを自分の手柄とし、同大学は2017年6月20日に攻撃を受けたことを認めた。
米国連邦検事局によると、Vigilanceによる侵入行為は州に5,000ドル以上の損害と損失をもたらした。ミネソタ・スター・トリビューンは昨年、Vigilanceが州の23のデータベースに侵入したと報じた。
クローリー氏の連邦政府任命弁護士はコメントを控えた。®