二つの数値計算会社によれば、スマートフォン業界は現在不況に陥っている。
ストラテジー・アナリティクスは、今年第3四半期の世界販売台数が前年同期比で8%減少したと推定し、携帯電話市場は「事実上不況に陥っている」と宣言した。同アナリストによると、第3四半期の世界販売台数は3億6000万台だった。
英国の経済学者は、GDP成長率が2四半期連続でマイナスになった場合を景気後退と定義しているが、電話評論の世界では状況はもう少し緩い。
カウンターポイント・リサーチは、スマートフォン市場が2018年に初めて前年比で減少し、2017年比1.8%減となると予測している。2012年から2017年までの5年間の年平均成長率は16%だった。
カウンターポイントは、ラテンアメリカにおける通貨の変動と為替レートの下落により、購入希望者が購入を来年まで延期し、必要な場合にのみ新しいスマートフォンを購入する傾向にあると指摘した。これは、この分野の成長エンジンの一つである価格が15~20%下落する要因となっている。
また、アップルとグーグルがアプリストアでの購入をドル建てにしているため、ソフトウェアの売上が減少するという連鎖的な影響があるとも指摘した。
カウンターポイント社のリサーチディレクター、トム・カン氏は、成熟市場では市場が飽和状態にあるにもかかわらず、需要が依然として非常に強いのは驚くべきことだと語った。
携帯電話メーカーは、需要の低迷に対応して価格を引き上げ、利益率を高めたことで悪循環を生み出しました。その結果、人々は携帯電話をさらに長く使い続けることになり、1,000ポンドを超える価格設定になった今、この悪循環が本格的に影響し始めるだろうとカン氏は述べました。
カウンターポイントの推計によると、売上高は9%増加した。ストラテジー・アナリティクスは特にアップルをこの数字の要因として挙げ、下振れリスクを警告した。
「アップルが価格上昇に執拗に注力することで、全体的な販売量の伸びが抑制されている」と、エグゼクティブ・ディレクターのニール・マウストン氏は語った。
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ストラテジー・アナリティクスの勝者と敗者の内訳によると、サムスンは世界市場シェア20%で首位を維持しているものの、相対的な出荷台数は前年比13.3%減少しており、シェアは低下傾向にある。一方、ファーウェイとシャオミはライバルよりも速いペースで成長しており、世界市場シェアはそれぞれ14.4%(2位)と9.2%(4位)となっている。アップルは13%で3位となっている。®