日本の警察は、市販の3Dプリンターを使って拳銃5丁を製造し、そのうち2丁は発砲可能だったとして、27歳の男を逮捕した。
銃は危険ではない
藤沢市にある湘南工科大学の職員、井村義智さんは、オンラインで6万円(590ドル)で購入した3Dプリンターとファイル共有サイトからダウンロードした設計図を使って銃を製作した。彼はその製作技術を披露する動画をインターネットに投稿し、すぐに地元警察に摘発された。
ジャパンタイムズの報道によると、井村容疑者は「銃を突きつけたが、違法だとは思わなかった」と述べた。「警察がそれを本物の銃とみなしたのであれば、逮捕に文句は言えない」
警察は樹脂製の銃器に弾丸は見つからなかったものの、この件を非常に深刻に受け止めています。日本は世界でも最も厳しい銃規制法の一つであり、無許可で銃を発砲すると3年から終身刑が科せられます。また、許可証を取得するには、医師による精神状態の評価、薬物検査、無犯罪歴、そして厳格な安全検査の合格が必要です。
日本の警察は武装していますが、銃器に関する違反行為は、たとえ警察官内部であっても厳しく取り締まります。数年前、ある警察官が勤務中の銃で自殺し、死後、銃規制違反で起訴され、有罪判決を受けました。地元のヤクザでさえ、可能な限り銃を所持していません。
その結果、日本の銃による死亡率は世界でも最も低く、人口10万人あたり約0.06人です。一方、自由の国アメリカでは、最低限の監督や訓練さえ受ければほぼ誰でも銃を所持できますが、この数字は人口10万人あたり10.2人です。
井村氏の場合、3Dプリントした作品で殺人を繰り広げる計画をしていたという兆候は全くなく、仮に計画していたとしても、他人を傷つけるよりも自分自身を傷つける可能性が高いだろう。
昨年、アメリカの愛好家がリベレーター拳銃を3Dプリントして以来、3Dプリント銃は流通しているものの、エル・レグ社の兵器専門家が当時指摘したように、実用銃器と呼べるものではない。3Dプリントライフル銃の製造も、初発で銃身が割れたため、さらに失敗に終わった。
実のところ、3Dプリンターで一般的に使用されるような樹脂から実用的な銃器を作るのはほぼ不可能だ。ある米国企業は金属で3Dプリントした拳銃を製作し、機械加工された銃器よりも精度が高いことが証明された。しかし、金属プリンター本体と後工程のコストを考えると、非常に高額になる。
それにもかかわらず、世界中の規制当局は 3D プリンターによる兵器の設計と製造を取り締まっており、不運なイムラは、このプリンター関連の悪ふざけの結果、長期間刑務所で過ごすことになりそうだ。®