東芝は、今後数年間に静かに普及していく新しいハイブリッド車やプラグイン電気自動車に目を向け、リチウムイオン電池セルの生産量を現在の月産15万個から2010年までに300万個に増やす計画を発表した。
月間セル数が何台分の自動車に相当するかは不明瞭な点が多い。BMWの新型ミニEは5000個のセルを使用すると言われているため、東芝の生産量増加は月間約600台に相当する。一方、トヨタ・プリウスIIはわずか228個のセルしか使用していないため、まもなく1万3000台のプリウスが東芝のパワーで颯爽と走り始めることになるかもしれない。
東芝のSCiB:あなたの電気自動車にもうすぐ電力を供給する?
東芝は、同社の高性能リチウムイオン電池「SCiB(スーパーチャージイオンバッテリー)」は、従来のリチウムイオン電池に比べて安全で、発熱が少なく、発火しにくく、10年の寿命を持ち、充電も速いと主張しています。どうやら、これはすべて、一般的な炭素系負極ではなく、リチウムチタン酸化物負極を使用していることによるようです。
Tosh 社はまた、わずか 5 分間電源に接続するだけで 90 パーセントの充電容量が得られると主張しているが、これはシボレー ボルトやミニ E などに搭載されるバッテリー パックには直接当てはまらないと思われる。残念ながら同社は、どの自動車メーカーが同社の新しいパワー パックを採用するかについては明らかにしていない。
東芝は、三洋電機とパナソニックに続き電気自動車用バッテリー生産の大手となる計画だが、その計画には2,000万円(2億500万ドル/1億2,600万ポンド)の支出が必要となる。
ちなみに、キャノンデールスポーツグループは、北米および欧州でシュウィンブランドで販売される新型電動自転車「テイルウィンド」に、東芝製のSCiB 24V/4.2Ahバッテリーモジュールを搭載すると発表した。