3Dプリンターで作成した銃の設計図をインターネット上に公開したことで悪名高いコーディー・ウィルソン容疑者は、米国の警察が未成年者への性的暴行の疑いをかけた後、台湾に潜伏していると考えられている。
警察によると、ウィルソン容疑者(30)は、故郷のテキサス州オースティンで16歳の少女に500ドルを支払って性行為をしたという疑惑を警察が捜査しているとの密告を受け、台北に逃亡した可能性があるという。オースティンの法定同意年齢は17歳。この反逆的な銃器職人は仕事で台湾に頻繁に出入りしているが、アメリカへの帰国予定便に不思議なことに間に合わなかったと、オースティン警察のトロイ・オフィサー司令官が水曜日の夜に記者団に説明した。
その結果、ウィルソンは現在、性的暴行の疑いで逃亡者として米国連邦保安官に指名手配されている。
速報:米国連邦保安官が、3Dプリント銃の背後にいるオースティンの男性、コーディー・ウィルソンの指名手配ポスターを公開。現在、性的暴行の罪で起訴中 https://t.co/KoV3CQ5KTO pic.twitter.com/Una3BYYlbe
— CBSオースティン(@cbsaustin)2018年9月19日
警察が水曜日早朝、トラビス郡地方裁判所に提出した逮捕状宣誓供述書[PDF]によると、ウィルソン容疑者は若い女性と裕福な男性を結びつけるウェブサイト「SugarDaddyMeet.com」で17歳未満の少女と出会ったという。ウィルソン容疑者は「Sanjuro」というハンドルネームを使って少女とチャットし、ある時点で自分が「大物」だと自慢し、実名を明かしたとされている。裁判所の書類によると、ウィルソン容疑者はプロフィールページに自分の顔写真を掲載し、警察がアカウントが自分のものであることを確認できるようにしたという。ウィルソン容疑者は少女に自分のペニスの写真を送り、少女は自分のヌード写真を返信したとされている。
宣誓供述書によると、2人は8月15日にサウスオースティンのカフェで会い、彼の車でアーチャーホテルに向かった。警察によると、書類には、捜査官が防犯カメラの映像とホテルの予約記録から、ウィルソンが少女と午後9時20分までアーチャーホテルに滞在し、その後、3Dプリンターの第一人者によって少女がワタバーガーに降ろされたことを確認したと記載されている。
「地獄に行くかもしれないけど、それは良いことだと思う」とプラスチック製のリベレーター銃器職人コーディ・ウィルソンは言う。
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8月下旬、オースティン警察は、17歳未満の少女が8月15日に年上の男性と金銭目的で寝たと告白したという情報をカウンセラーから得た。正式な事情聴取で、少女は上記の容疑を捜査官に詳しく語り、警察もそれを裏付けたと伝えられている。これがウィルソン逮捕の宣誓供述書の提出と、彼の謎の失踪につながった。
興味深いことに、逮捕状を承認した治安判事は警察に対し、ウィルソン氏の皮膚の状態から身元を特定できるように、ウィルソン氏の大腿部の写真を撮るよう指示した。
有罪判決を受けた場合、ウィルソン氏は最高1万ドルの罰金と最長20年の懲役刑に処せられることになる。
自称クリプト・アナーキストのウィルソン氏が注目を集めたのは、米国務省が、彼が開発した3Dプリンター製の、あまり威力のない銃「リベレーター」のCADファイルの公開を初めて阻止した時だった。彼の会社、ディフェンス・ディストリビューテッドは国務省を提訴し、2012年7月に和解が成立し、設計図の公開が認められた。
これがきっかけとなり、いまだ決着の見えない法廷闘争が勃発した。8月下旬、判事はウィルソン氏の設計図の公表を差し止める仮差し止め命令を出した。ウィルソン氏はこの決定を「茶番劇であり、明白な不正義」と呼び、「第9巡回区控訴裁判所、さらにはそれ以上の裁判所に持ち込む」と約束した。
ウィルソンは、差し止め命令はファイルの無料配布のみに適用されると解釈し、裁判所命令が出された翌日からUSBメモリでファイルの販売を開始した。ウィルソンはまた、Dark Walletと呼ばれるオルタナ右翼系クラウドファンディングサイトを短期間運営していた人物でもある。®
9月21日追記更新
ウィルソンは台湾で逮捕され、米国への引き渡しに直面している。